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日本人の年間死亡者数の30%である40万人は、がんが原因で亡くなっています。
がん治療には、主に3つの治療法があります。
「外科治療」、「薬剤療法」、「放射線治療法」。
しかし、どれも身体的ダメージが大きいため、負担の少ない治療法が必要とされています。
そこで、今新しく期待されているのがBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)です。
BNCTは、これまで行なってきたどの治療法よりも負担の少ないがん治療法として、早期の実用化が期待されています。
BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)
使用方法
生体内に投与された標識ホウ素(10B化合物)を、がん細胞に集積させ、外部の中性子発生装置から発生した熱外中性子を患者へ照射します。 そしてがん細胞内に取り込ませたホウ素薬剤との中性子反応でおこる二次放射線α線および7Li原子(飛程約10ミクロン細胞内)により行うがん放射線治療で、正常細胞へのダメージを回避することができます。
アイソトープ
LAT1高発現のがん細胞への取り込みに有利なBPA(10B)薬剤がありますが、これからは多種多様ながん細胞への高集積取り込みを模索し、キャリアの研究開発が行われています。
カテゴリー
標識10B₋DDS薬剤開発(ペプチド、リボソーム、改良型BSHなど)
BNCTの治療のながれ
BNCTのイメージと治療装置
①点滴でホウ素薬剤を注射
②がん細胞にだけホウ素薬剤が取り込まれる
③中性子とホウ素の核反応で生じるアルファ粒子によってがん細胞だけを破壊する
水素(研究)の取り組み
水素は元素表でみても分かる通り、一番軽い元素です。
重さが1しかなく、自然界に多く存在しています(例えば水の分子としてetc..)。
人間の生活を育むうえで切っても切れない存在の水素ですが、いろいろな分野でこの軽い元素を使った(重水素)研究が進められています。
たとえば、重水素を使用し、脱炭素社会(クリーン化エネルギー)、水素吸蔵、創薬、光ファイバー、核物理研究への応用(中性子解析)、重水素化化合物、MRI技術etc..
とりわけ基礎研究においては、ニッチではありますが質量数が2の2HまたはDとも表記する(重水素)を用い、D2(ガス体)や重水(D2O)を材料として、バックグラウンド制御や重溶媒、創薬、波長領域の違いを利用し中性子解析に応用することもあります。
ヒトと工業分野の垣根を越えて、これらの研究分野の裾野が広がり、実験からモノの創生まで必要な時にお使いいただけるよう弊社では多くのラインナップがあります。